人工授精の効果と費用
人工授精の妊娠率は約5〜10%程度です。体外受精のように飛躍的に妊娠率が上がる治療法というわけではありません。しかし、タイミング法を一定期間続けても効果が期待できない場合には、有効な治療法の1つです。
人工授精で妊娠する人の約90%は4〜6回で受精・着床に至ります。厚生労働省の調査では、人工授精を5〜6回が頭打ちとしており、それ以上続けても人工授精で妊娠するのは難しいとしています。
不妊検査ではっきりとした原因が特定できていないにも関わらず妊娠しない場合は、採卵管のピックアップ障害や卵子の質の低下などの可能性も考えられるでしょう。5~6回続けても妊娠しない場合は、次のステップである体外受精や顕微授精に進むことも検討することが大切です。
人工授精は2022年4月より保険適用となりました。現在のところ体外受精や顕微授精のように回数制限はありません。保険適用後の費用は5,460円となっており、決められた範囲で排卵誘発剤や超音波検査、ホルモン検査も保険適用となっています。
人工受精そのものは保険診療になりましたが、医療機関によってその他の薬剤や扱いはさまざまです。治療前には必ず費用等を確認しましょう。