不妊治療のいろは~タイミング法~

動画内容書き起こし

刀禰:今日も吉村先生に色々教えていただこうかなと思っていますが、ようやく不妊治療のいろはという形で色々と先生の方にちょっと教えていただければなと思っているんですが、不妊治療というと一般的に、検索すれば色々出てくるタイミング法とか人工授精と体外受精三つあると思うんですけど、このあたりの概要とそれぞれの留意点とかそういったことについて、ぜひ教えていただきたいです。

吉村先生:まず病院に行かれますよね。カップルで行ったときはですね男性も一緒にいてもらわなくちゃ困ります。女性の検査というのは色んな検査がありますね、たくさんあるんですけど痛みを伴うことも多いですね。
ところが男性の検査というのは全く痛みはない、精液出すだけですから痛くないですよね。
だから男性にも一緒に行っていただく必要があります。
男性の検査というのは単純で精液検査をすれば男性の不妊症があるのかどうかということがすぐわかります。男性に異常がない、それから女性の検査で卵管が通っているかとか、例えば子宮内膜の状態はどうだとか、頸管粘液は出ているか、様々な不妊症の一般的な検査をしてまず何も異常がないという場合、まずはじめにやるのがタイミング法です。
このタイミング法を実施する前に、排卵日近くの朝に性行為をしてもらいます。性交後試験(フーナーテスト)という検査です。排卵日の近くになり頸管粘液が出てきて、超音波で明日か明後日ごろ排卵ですねという時期に性交渉を朝していただいて、精子が子宮腔内にまで達しているかどうかを診る検査をします。

刀禰:そうなんですね。

吉村先生:今のクリニックでは、そういう検査しないことが結構多くなっています。

刀禰:排卵日狙って性行為をするみたいなのがタイミング法みたいなイメージを持っていたんですけど。

吉村先生:タイミング法を選択する場合は、この性交後試験で精子が子宮腔内にいっていなければ、タイミング法をやる意味がないじゃないですか。
クリニックによってはこうした試験をせずに、またタイミング法もせずに体外受精をいきなり始めるところもあります。性交後試験というのをやって子宮腔内に入っていればあなたが言ったタイミング法でいきましょうかということになります。子宮腔内に入っていないのにタイミング法をやっても意味はありません。

刀禰:3ヶ月とか半年ですかね?

吉村先生:5.5ヶ月から6ヶ月ぐらいで妊娠すると言われているんです。
ということになると5、6回やるというのがタイミング法いいと思うんですけど、これだって半年たっちゃうんですよね。39歳の人が半年待てるかとかいう問題になりますよね。

刀禰:年齢も関係ないんですか?適齢期女性の生殖適齢期、25歳の5、6回の時と例えば、先生がおっしゃていた39歳。

吉村先生:大事なことで年齢も考慮しなくちゃいけないということなんですよ。38歳39歳の人に6カ月もやるかとかは問題かもしれません。一般的に生殖年齢にある時期であれば、25歳から35歳くらいの時期であれば、理想的には5、6回やるというのが基本なんです。

刀禰:適齢期にということですね。

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