2人目不妊になってしまう原因と対策

2人目不妊になってしまう原因と対策

「二人目不妊」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。実は一人目を自然に授かっても、二人目をなかなか妊娠しないということは珍しくなく、悩んでいるご夫婦も多い問題です。今回は、二人目不妊になってしまう原因や、対策について考えてみましょう。

二人目不妊とは?

二人目不妊とは、一人目を妊娠、出産した後、二人目をなかなか妊娠しないことを指し、これは一人目が自然妊娠であっても不妊治療の末の妊娠であっても起こりうることです。二人目を望む3、4割の方が悩んでいるという調査もあり、これは一人目を出産する年齢が上昇していることも関係しています。

二人目不妊になってしまう原因
それでは、二人目不妊になってしまう原因とは、どのようなことがあるのでしょう。

スキンシップの減少

子どもが生まれたことにより、夫婦二人で過ごす時間が減り、一人目妊娠前よりも性交渉の回数が減少するということは珍しくないでしょう。女性は産後のホルモンの影響でなかなかタイミングをとることにも積極的になれなかったり、子どもの夜泣きなどで時間をとるのがむずかしかったりと、スムーズには行きません。これでは妊娠のチャンスが減ってしまいます。

加齢による卵子や精子の質の悪化

一人目の出産時より、二人目を考えた時には年齢を重ねており、女性は卵子の質が、男性も精子の質が一人目の時よりも悪化していることが考えられます。2017年には一人目出産時の女性の年齢が平均30.7歳となり、30代で一人目を出産することは普通であり、初産が35歳を過ぎているケースも珍しくはありません。二人目を考えた時に、30代後半であることも決して少なくはないでしょう。

元々妊娠しにくい体質

何らかの問題があり、元々妊娠しにくかったけれど、一人目は奇跡的に妊娠したというケースもあります。その場合、本人も体質に気が付いておらず、二人目は妊娠までに時間がかかってしまうかもしれません。違和感があれば、医療機関を受診するようにしてください。

体質が変わり妊娠しやすくなっているケースも

一人目は不妊治療を何年も行って、やっと妊娠に至ったという方でも、二人目は自然妊娠をするというケースもあります。だれにでも該当するわけではありませんが、二人目はどのくらい治療が必要かと考えていたら、あっさり授かれたということも珍しくありません。妊娠・出産はまだまだ解明されていないことも多く、驚くべき結果が待っているかもしれません。

二人目不妊かも?と思ったときにすべきこと

不妊は一人目でも二人目でも治療の進め方は変わりません。基礎体温をつけたり、排卵検査薬を使用したりして、排卵のタイミングを把握し、性交渉を行っても妊娠に至らないのであれば、医療機関を受診するというのが、基本的な流れです。しかし、夫婦二人だけの時と違って、基礎体温を計ることも難しいのが二人目不妊です。半年、一年と自己タイミングを継続するよりも早めに医療機関を受診して検査などを行う方が良い場合もあるかもしれません。

二人目不妊の治療はここから始めよう

婦人科等の医療機関を受診し、妊娠が可能であるか確認しましょう。もし一人目を帝王切開で出産している場合には、次の妊娠までは一年空けるのが一般的な考え方です。
前回の妊娠、出産が問題なくても年齢を重ね、体の状態が変わっていることも考えられます。子宮内膜症などの婦人科系の病気は、年齢と共に発症の確率も上がってしまいます。もし原因が分かれば適切な治療を受けるようにしてください。

二人目不妊は周囲の協力が大切

もしも不妊治療が必要になり、継続的に通院することになった場合、不妊治療クリニックは子どもを連れて行くことができないことも多く、上のお子さんを預ける必要があります。
一人目で不妊治療クリニックに通院していた方は、仕事との予定調整などに悩んだ記憶があるかもしれませんが、さらにお子さんがいることで、回りのサポートがより重要になってきます。子連れ専用のフロアが設けられているクリニックもありますので、そうしたところを選んで通院するのも選択肢のひとつです。

二人目不妊治療も保険が適用される

二人目の不妊治療の場合も、一人目と同じように保険が適用されます。一人目で制限回数を超えてしまっている場合にも、二人目はリセットされるので活用してください。ただし、女性の年齢によっては対象外にもなり得るので事前に確認することが大切です。

まとめ

二人目不妊について、原因や対策をご紹介しました。一人目は自然妊娠で何も問題がなかったという方でも、二人目不妊に悩むことは充分にありえることでしょう。治療を行えば授かるケースもありますので「自然にできるはず」と思いつめないで、悩むことがあれば医療機関を受診するようにしましょう。案外あっさりと問題が解決するかもしれませんし、医師は強い味方になってくれるはずです。また、ここでもカップル間の話し合いや共通認識が大切になってきます。新しい家族を迎えるにあたって、より結束を強めておきましょう。

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