性の不妊症の原因とは
不妊症と聞くと、女性側の問題と考える人もいるかもしれません。しかしそれは誤りです。
世界保険機構(WHO)によると、男性不妊のカップルが24%、女性不妊のみに原因があるカップルが41%、男女ともに原因があるカップルが24%、原因不明は1%と報告しており、女性だけの問題ではないことが分かります。
ここでは男性の不妊症の原因にはどのようなものがあるか説明します。
造精機能障害
造精機能障害とは何らかの理由で精子がたくさん作れない状態です。精子を作る過程や成熟過程に異常があると、精子の数が低下する、精子の動きが悪くなる、奇形率が多くなることで受精する力が低下します。
多くの場合、はっきりとした原因は分かっていませんが、精索静脈瘤も造精機能障害を引き起こす原因の1つです。
性機能障害
性機能障害とは性行為ができない状態です。性行為に必要となる十分な勃起が起こらず性行為がうまくいかない勃起障害(ED)と射精ができない射精障害がこれに当たります。
EDの原因は動脈硬化や糖尿病などの病気によるものもありますが、不妊治療やパートナーからのプレッシャーで起こる心因性が多いとされています。
精路通過障害
精路通過障害とは精子の通り道に何らかの異常が起こっているために精子が出てこれない状態です。精子は精巣内で作られると精巣上体、精管、射精菅、尿道を通って外に排出されます。しかし、この通り道が閉塞されていると精子は外に出ることができません。
代表的な疾患は先天性の両側精管欠損、精巣上体炎後の炎症性閉塞などがあります。