精子と卵子の違い

動画内容書き起こし

刀禰:今日のテーマは「卵子と精子の違い」これも重要だということなので、なかなか不妊治療のイロハまで行けないんですけども、まず何で皆さんに知っていただくことが重要なのかというのを先生に教えていただきたいです。

吉村先生:男性と女性の違いを理解することが不妊症のファーストステップです。みなさんにはじめの質問を投げかけたいんですけど卵巣は卵子を作るところですか?という質問ですね。

刀禰:作るところじゃないんですか?

吉村先生:それがね皆さんはそう思っておられると思うんですけど、極端なことを言えば60歳になっても70歳になってもできる数は減りますが、常に精巣は精子を作り出しています。
だいたい70日から80日ぐらいで精子って作られてくるんですね。しかし、女の子は産まれてから卵巣で1個も卵子を作ることはできないんです。お母さんのおなかの中にいた女の子の赤ちゃんはだいたい5ヶ月までの間は卵子を卵巣の中で一生懸命作っているんですよ。600万個とか700万個ぐらいできています。
ところがそれからはずっと減り続けるんですね。減り続けて、産まれる頃になると100万個を少し切るぐらいまで減っちゃうんですね。思春期になると20万個とか本当にすごいスピードで減っていくわけですね。
そして、卵子がほとんどなくなって閉経になるということですね。女性の身体、卵巣は生まれてからは卵子を1個も作ることができないということです。

刀禰:もともと作られてきて、産まれてきてそこからは減る一方だと?

吉村先生:そういうことです。精巣は精子を作るところだけど、卵巣は卵子をためておくところ、貯蔵庫ですね。

刀禰:倉庫ですね。

吉村先生:精巣は精子を作っているから今でいえばインターネットみたいに毎回毎回更新できる、新しく、データも。ところが卵巣の中の卵子というのは本と一緒ですね、要するに古くなるだけ。
こういうことを言うと差別しているんじゃないのという言い方をされるんですけど、差異と差別は違います。違いを知ってもらうために僕たちは一生懸命こういったお話をしているんですね。
すなわち卵子というのは、例えば30歳の人が今排卵した卵というのは、30歳と3ヶ月とか4ヶ月、実年齢だということになるわけですよ。
精子は70日か80日で新しいのがどんどん出てくるんですが、卵子は30年の間にあるいは40年の間にどんどん老化していくのです。
卵子の老化という言葉聞いたことあると思いますけど、エイジングですね。これは避けられないことです。
受精の過程で異常が起こることも、もちろんありますけれども、多くは女性の卵子のエイジングによってさまざまな染色体の異常が起こってくるんです。ですから卵子は歳をとるんだということをしっかり理解していくということが大切です。子どもさんがほしいと思って不妊治療を行う際にも、お子さんが欲しいということであるならば、女性には生殖年齢の適齢期があるということを知ってほしいと思います。
男性の場合も50歳を超えると例えばいろんな異常が出てくるとか、染色体に異常が出てくるとか、赤ちゃんに異常が出てくるとかそういったデータはありますけれども、女性の方がよりそういったエイジングによる影響を受けやすいと考えられています。
すべての人が子どもを産む必要があると思っていません。しかし子どもさんが欲しいということであるならば、適齢期のうちに子どもをつくっていくということが必要になります。

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