検査の方法と治療方法
男性不妊について、最初に行うべき検査は精液検査です。
精液検査は、カップなど決められた容器に精液を採取して行う検査なので、特に痛みなどは伴わず簡単です。不妊治療のスタートに立ったら女性の検査と同時に行うべき検査です。
精液は見た目では精子の数が分からないもので、性欲とは関係しません。
下記の基準値よりも数値が下回る場合には男性不妊に該当すると考えて良いでしょう。
精液検査 |
基準値 |
精液量 |
1.5ml以上 |
精子濃度 |
1500万/ml以上 |
総運動率 |
40%以上 |
総精子数 |
3900万/射精以上 |
正常形態率 |
4%以上 |
総運動精子数によって、推奨される不妊治療があります。
基準をクリアしていれば自然妊娠の可能性が充分にありますが、数値を下回る場合には人工授精、体外受精、顕微授精とステップが用意されています。精巣内精子採取術(TESE)により精子が獲得できれば妊娠の可能性が充分にありますので悲観する必要はありません。
数値に問題がなくても通常の夫婦生活を送り1年間妊娠に至らない場合には不妊治療を考えましょう。