Z世代・ミレニアル世代の男性の不妊治療の実施率は? ~調査結果から紐解く20〜30代若手男性の意識~

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目次

1.そもそも男性の不妊治療は何をするのか
2.若年層の男性の不妊治療の実施率は意外と高い?その背景とは
3.若年層の男性の不妊治療に対するイメージ
4.多くの男性が「妊活」で取り組んでいることとは?
5.不妊治療をするまでの手順と方法
6.不妊治療を徹底解剖する「正直不妊治療」

そもそも男性の不妊治療は何をするのか

不妊治療と聞くと、何となく女性側がするものとして考える人は多いのではないでしょうか?しかし、不妊の原因は男女双方にあるといわれています。不妊治療は男女のコミュニケーション上、かなりセンシティブな問題であるため、慎重に進める必要がありますが、男性は具体的に何をするのでしょうか。一般的に男性側の原因として考えられるのが、精子の数が少ない、動きが悪いなど、精子をつくる機能に問題がある「造精機能障害」です。そのため男性側の不妊検査の基本となるのが「精液検査」です。精液検査では、精液量や精子の数、運動率など、不妊治療を進行する上で重要な情報を測ることが可能です。では、実際に不妊治療を行う男性はどのくらいいるのでしょうか。

若年層の男性の不妊治療の実施率は意外と高い?その背景とは

自社で実施した「​20~30代男性の不妊治療に関する実態調査」(※)では、将来子どもが欲しいと思う20~30代の既婚者男性106名のうち、45.3%が「自身の不妊の可能性を考えた経験がある」と回答しています。そこから、24.5%が「不妊検査」を実施、約4人に1人が「不妊検査」を受けていることが判明しました。一方、パートナーは、男性よりも6.6ポイント増で31.1%が「不妊検査」の実施経験があるようです。さらに、そこから「不妊治療」へ進んだ方は、男性が15.1%、パートナーは27.4%いる実態も明らかとなりました。
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若年層の男性の不妊治療に対するイメージ

2022年4月から不妊治療への保険適応が開始されました。人工授精等の「一般不妊治療」、体外受精・顕微授精等の「生殖補助医療」について、保険適用されることとなったことで、経済的負担が軽減され、治療の選択肢も広がっていくでしょう。この影響で、社会全体に「不妊には治療が必要」という認識が広がり、不妊治療への理解が一つ前進したと言えます。一方で、同調査内で、不妊治療に対するイメージを聞いたところ、「高額な治療費がかかる」(64.2%)や「ゴールが見えず、精神的な負担が大きい」(47.2%)、「痛みや肉体的な負担が大きい」(26.4%)など、ネガティブなイメージが多く挙げられました。不妊治療費に関しては、不妊治療が保険適用されても、約7割が金額に対し不安視していることが明らかとなっています。実際に、保険適用により医療の標準化がされたことで発生するデメリットもあります。例えば、保険適用外となった薬を用いる必要がある場合には、これまで以上に大きな出費がかかる可能性があります。治療が標準化されるということは、メリットにもなり得ますが、最先端の医療や薬剤の導入ができない(導入が遅れてしまう)といった可能性もでてきます。また、今までは体外受精などにかかる「特定不妊治療助成制度」という治療費を最大30万円まで支給する助成金制度がありましたが、保険適用によりこの制度がなくなるため、助成金制度よりも負担が大きくなる場合も懸念されています。
同調査内で、イメージとしても挙げられた「自分には関係ない」と捉えている男性は6.6%に留まっており、夫婦の問題として考えている男性が多いことも伺えました。
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多くの男性が「妊活」で取り組んでいることとは?

それでは、不妊治療に限らず、妊活を行なっている人は、実際に何をやっているのでしょうか。同調査内で、「妊活」のために意識的に取り組んでいることを伺うと、「食生活の改善」(65.1%)や、「ストレスを軽減させる」(55.8%)「適度の運動を心がける」(44.2%)、「適切な睡眠時間の確保」(44.2%)、「不妊に繋がるサプリや薬を摂取しない」(27.9%)などの回答が集まっています。赤ちゃんを産むためには、健康な体であることが第一ですが、妊活は女性だけが頑張るものではありません。夫婦揃って行うものです。過度なアルコールの摂取による健康被害や、タバコによる精子の運動率低下などは、男性も気をつけたいところです。食事、睡眠、運動といった生活習慣を整えることが結果的に、元気な赤ちゃんを迎える1歩に近づきます。
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不妊治療をするまでの手順と方法

とはいえ、不妊の検査で、妊娠ができにくい体と診断された際には、どうすればいいのでしょうか。検査をしたクリニックで不妊に対する取り組みを実施していくことが一般的な流れですが、果たしてその対策がベストだと判断できるでしょうか。不妊治療といっても、様々な方法があり、クリニックによってもアプローチ方法は異なります。自分に合った不妊治療を判別するためには、不妊治療に関する情報を身につけることが重要です。1つのクリニックの先生の話を鵜呑みにするのではなく、セカンドオピニオンを取り入れたり、調べた情報と照らし合わせながら、あらゆる角度から判断することで、納得できる正しい不妊治療を行うことができるのではないでしょうか。

不妊治療を徹底解剖する「正直不妊治療」


正直不妊治療(https://shojiki-funinchiryo.com/)とは婦人科領域の最前線にいる医師から「元気な子供を授かる」ための本当の情報を提供し続けることにコミットするメディアであり、体外受精、人工授精、タイミング法など、不妊治療のいろはについて、吉村泰典 医師が解説しています。気になるコンテンツがあればぜひご覧ください。
▼不妊治療メディア開設の目的

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▼生殖の適齢期

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▼精子と卵子の違い

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▼効果的な経口避妊薬の服用法

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▼保険適応を解説①~これまでの経緯・助成内容まとめ~

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▼経口避妊薬の正しい考え方

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▼不妊治療のいろは~人工授精~

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▼不妊治療のいろは~体外受精~

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※1:20~30代男性の不妊治療に関する実態調査|
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000054.000027306.html

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